岡崎市で良い庭づくりの極意【露路(路地)の魅力】~木の家設計作法-其の422~
露路とは、
茶室で行われる茶会の際に、お客様を導くための場所のことをいいます。
つまりこれから茶会に出席するお客様に対し、茶室までの道すがら、
飛石、石灯篭、植栽で演出した、延段と呼ばれる石張りの通路でもてなします。
そのように施された露地を進むお客様は一歩一歩すすむごとに、
茶室でこれから始まる茶の湯へのわくわくした気持ちをかりたてられるのだと思います。
また京都の町家の中にある狭い路のことも露路(路地)といいます。
こちらは町家の住居やお店などに入る道程のことを言いますが、
こちらも打ち水をした石張りの路地は、
これから訪問する家やお店へのわくわくした気持ちを駆り立てるものです。
このように露路(路地)は、その道程において、施しをすることにより、
家やお店に入る前の気持ちを高める場でもあり、
心を落ち着かせるような場でもあります。
そんな露路のような場をアプローチでつくることごできたら、
その家の魅力につながると思います。
サン工房・スタジオ
代表:袴田英保
「サン工房建築資料館」