家づくりで大事にしたいこと【おもてなしと和の精神-1】~木の家設計作法-其の391~
おもてなしの語源は「表なし」、つまり、裏表がないということとされています。
その根底に流れているものは古くから存在する、神様への「おもてなし」が儀式として、
日本の中で続けられてきたことと深い関係があると言われています。
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目に見えないものに対しても敬意を払い、感謝をする…
それは日本人が昔から続けてきた「裏表なく、見えないところでもきちんとする」ということです。
相手のことを考え、人に気づかれなくても目に見えないところにまで気を使う、
できることを精一杯するというのが「おもてなし」なのですが、ただ相手のことだけを思うのではなく、
相手に精一杯のおもてなしをすることで自分達も幸せになれると信じて行ってきたものでもあります。
このように、日本文化は茶道などにおいて「おもてなし」精神をベースに発展し、
茶室などの日本建築もその精神のもと造られたとのが多いと思いますので、
そのような日本人の精神と文化もしっかりと理解し、「日本の家」づくりをしていきたいと思います。
代表:袴田英保
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