平屋をお考えの方へ【平らかな家】~木の家設計作法-其の364~
もし敷地に余裕がお有りでしたら平屋を計画してみたいと思われる方は多いと思います。
平屋の魅力ってなんだろうと改めて考えると、
まずは、動線において昇り降りが無いということが上がられます。
若い時はそれほど苦にならないことかもしれませんが、年齢を重ねると、やはり上下の昇り降りが無いということは
生活のしやすさに直結します。
次に、全てが同じワンフロアにあるため、目が届きやすかったり、気配を感じ取りやすいということが挙げられます。
リビングやダイニング、キッチン、寝室をはじめ、洗面室や浴室、収納スペースなどの全てが、同じ階にあるということは、
その分使いやすかったり、目が届きやすかったりという機能面においての使いやすさがあると思います。
そして、今度は家族の関わり合いという観点から考えますと、同じフロアに全員が生活しているので、気配を感じ取りやすく、
家族全員がいつでもつながりを実感しながら暮らせるという点も良いことだと思います。
「季憶をつつむ家」(中庭を囲む平屋・築山の庭がある家) 詳しくはこちら
またすべての空間が一階にあり、家のどこからでも庭を見たり、感じながら過ごせることも大きな魅力のひとつです。
つまり、家族と家族、家族と空間、家の中と外、それぞれに一体感が得られることで生まれる、
シンプルで心安らかな暮らし。それこそが平屋の良さだと思います。
平屋の「平」には「ひらたいこと」の他に「おだやかなこと」という意味もあります。
平らかで和やかな暮らし。
つまり平和な暮らしを実現する力を平屋は持っているのかもしれません。
代表 袴田英保
「潤炎の家」(犬と暮らす家・薪ストーブと土間がある家)