岡崎市の木の家設計事務所として忘れてはならないこと【間取りではなく「場面」。】~木の家設計作法-其の205~
プランニングの打ち合わせをしていると多くの住まい手が、具体的な部屋の間取りを要望されます。
確かに機能的な広さは確かに必要ですが、重要なのは「○帖のリビング」ではなく、その空間で、いつ、誰が、誰と、何をするかです。
例えば、対面キッチンがいいとおっしゃる方が最近はほとんどですが、なぜそれが良いのか。
多くの人は夕飯を作るときに家族と話したい。またはお皿洗いのときに孤立したくない。というように答えるでしょう。
確かにそれも答えにはなっていますが、もう少し掘り下げて、「場面」で考えるとこうです。
夕食を作りながら、学校から帰ってダイニングテーブルに座って勉強している子供に話しかける。そして顔を上げた子供の目を見て、「今日は学校どうだった?」と聞く。そうすると子供は笑顔で、「今日学校で先生に褒められたよ」と話す。
このような何気ない日常の家族との会話や関わりが「場面」です。私たちの家づくりは、このような家族の暮らしの「場面」づくりがしたいのです。
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