桑名市松岡こどもクリニック

くわなしまつおかこどもクリニック
弊社の設計施工で初めての非住宅建築でもあるこどもクリニックが完成致しました。
木造平屋建てで内装にも木をふんだんに使った、木の香りとぬくもりを感じるクリニックです。
桑名市の子供たちを診て来られた小児科医院の建て替えの工事になります。

現在の医院の隣に建つ、古い住居を壊して新築し、現在の医院が建っている場所を駐車場として整備する計画でしたので工事範囲の区分けと工事工程の細かい調整が必要でした。
内部のプランについては、受診に来られた方の待合ゾーン、診察室、処置室などの診療ゾーン、そして院長及びスタッフのゾーンの区分けがはっきりとした構成になっています。
外部デザインについては、大きな軒の出と方形の屋根が特徴の建物です。
中心部から四方に大きく広がった屋根はとても目を引くものとなればと思います。
待合室の内部空間は、屋根の形に合わせた開放的な吹き抜け空間が広がります。
そして北から東面に設けた木製サッシの大開口からは、昔からある松の木が植わるお庭が見えます。
家にいるような居心地の良さと、窓から見える庭の景色で、訪れる方のこころができるだけ和らぐような空間になりました。

平成 22 年に施行された「公共建築物等における木材の利用促進に関する法律」をはじめ
地域施設において木造化の流れは近年ますます強くなっている中、地域の気候風土の中で育った木を使い、
地域の職人の手によって丁寧に作られる建物であるからこそ、長く愛される建物へと成長していけると考えております。
私たちは今後もよりいっそう木の魅力を伝えながら、使う人が心身ともに心地良い建物つくりに力を入れていきたいと思います。