愛知県で和風の注文住宅をお考えの方へ【彩雲の家手描き詳細スケッチ】~設計日記-其の11~

2023年に名古屋市緑区で着工予定の「彩雲の家」。
先日、設計業務委託契約をいただき、いよいよ設計作業がスタートしました。

まずは、いつものように、矩計図から手描きで検討していきます。
「矩計から考える」
家の詳細のイメージはこの図面から生まれると言っても過言ではありません。

矩計図を時間をかけてスケッチすることで、軒の高さやそれぞれの部屋の天井高さなどを決めるだけでなく、
部材の納め方や照明などによる演出の仕方なども検討します。
こうした作業により、建物の外観、内観全てのイメージを決定づけていくのです。

CADで描いても良いのかもしれませんが、私はこの実施設計における最初の作業はこれまでずっと手描きで
行っています。なぜなら、頭に浮かんでくるイメージをまずは図として表現する作業は、CADのように㎜単位
で決めていく作業よりも、手描きのほうが、スムーズに具現化できるからです。

そして何より、住み手に依頼していただいたこの家づくりに対して、他のことを何も考えず、時間をかけて最初に
行うこの手描きの作業が、ある意味、家に“魂”を注入するという意味合いで、自分にとっては絶対必要だと思うからです。

このような作業をこれからも積み重ね、決して妥協せずに少しでも良い家になるように頑張っていきたいと思います。