木の家設計作法‐其の8【開放性と囲われた安心感】

現代の日本の住まいにおいては、基本的に明るく開放的な家を志向する人が大多数なのではないかと思います。
その一方て、個のプライバシーを尊重する風潮も年々高まっています。
よって、住宅街などでの実際の設計の際には、「作法-其の6」でも述べたように、「開いて、閉じて」の工夫によって、
明るさや開放感を追求しながら、外部からの視線を遮る工夫が常に求められます。

開放性の確保としてよく設計で検討することは、南側に木製サッシやアルミサッシの大きな開口を設けることです。
なるべくサッシを引き込みにして、戸袋などで納め、大きく開放できるようにするなど様々な工夫します。

また、閉じ方については、方法はいろいろあります。まずは全体計画において、敷地に余裕がある場合は建物で囲って、
中庭をつくることなども検討します。

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また南道路の場合でそこまで敷地に余裕がなければ、板塀などで囲ったり、
植栽で隠したりもします。囲うことで視線を遮ると同時に囲われた安心感が生まれます。
ただし、あまり閉鎖的にすると、周囲を拒絶した感じになるので、
適度に垣間見れる程度の塀(格子など)にしておくほうが良いと思います。

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開放的かつ安心に気にせず暮らしたい。その相反したふたつを設計の工夫で何とか実現させたいと常に思っています。