木の家設計作法‐其の6【馴染んで、開いて、閉じて】

住宅地に家を建てる場合は、その家のことだけを考えて設計するわけにはいきません。
住宅は個人の所有物とはいえ、家々がつくり出す街並みは、いわば共有財産だからです。
したがって、家の外観は周囲との調和を考えなくてはいけません。

かつての日本の街並みというものは、一定の同じ造りであるがゆえに、
全体としてとても綺麗な街並みを形成していました。
金沢や萩の街並みや、白川郷の景色などがその例でしょう。


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しかし、家が隣接する場所に建築する場合は、外観的には周囲に馴染みつつも、
プライバシーの確保と、近隣への心配りも重要なテーマとなります。

となり近所に閉鎖的なイメージを与えないように注意しながら、外部からの視線は遮る工夫をし、
または見たい方向には外部に対して開放的にするといった工夫が必要です。
これら「馴染んで、開いて、閉じて」を設計で考慮することで、
街中の住宅地における「周囲との調和」「独立性の確保」を実現させたいと思っています。


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