木の家設計作法‐其の5【ひとに由来する家」

良い悪い、正しい正しくない、好き嫌い、など物事に対する判断基準は様々ですが、
私たちは家づくりにおいて、馴染む馴染まないというモノサシはとても大事だと思っています。
それはしっくりくる、こない、肌に合う、合わない、と言い換えてもいいかもしれません。
いずれも単純に数字では表せない、皮膚感覚とでもいうような身体性や、
フィーリングといった精神性に由来する基準です。

「薄明りの家」(平屋・土間・薪ストーブ) 詳しくはこちら

例えば真新しい新築の家であっても、違和感なく自然に溶け込め、
まるで住み慣れた家のように安堵感を憶える、
そんな家こそが住まい手にとって真のいい家ではないかと私たちは考えます。

だからこそ、私たちは設計をはじめるにあたり、住まい手を知るためのたくさんの問いかけをします。
そのひとなりの感性や感覚を理解したいためです。
そしてそれらの問いかけを通して住まい手の心の機微を知り、身体的にも、精神的にも、
はじめからしっくりと馴染む家になることを目指したいと思っています。

「白波間の家」(木製サッシ・大開口) 詳しくはこちら