木の家設計作法‐38【格子を通して見えるもの。】

格子の表構えの家々が軒を連ねる風景には、日本人なら誰しもが、どこか懐かしさを覚えます。
そんな格子は和の趣を感じさせる意匠の役割と同時に、空間を仕切るという役割もあります。


「駘蕩の家」(二世帯・大人の住む家) 詳しくはこちら

家の内部と外部の間に設置された格子は、仕切って隠すと同時に光や風を通すことで、
内部からは外の様子をうかがい知ることができます。
また逆に外部からの視線に対しては、完全に遮断するのではなく、
そこはかとなく気配を感じさせることで、やんわりと内と外をつないでくれます。


「団栗眼の家」(平屋・犬と暮らす家) 詳しくはこちら

このようにふたつの境界を“あいまい”に分ける格子は日本文化特有の手法でもあり、
日本人独特の美意識とともに、今後も日本の街並みや家並みを形成する要素になり得ると考えます。