木の家設計作法‐27【静寂、暗さ。】

静かなあり様、ある一定の暗さは何故か日本人の心を落ち着かせます。


「風趣・ゆらぎの家」(現代数寄屋・瓦屋根の家) 詳しくはこちら

明治以降、こ西洋文化に倣い社会や経済を発展させてきた私達は、
いつしか、住宅においても、西洋人の価値観によって作られたものに影響され、
機能面、性能面をより重要視するようになりました。

そんな中、住宅における部屋や空間は明るければ良し、
広くて高いほうがいいという考えが多くを占めるようになっていきました。

しかし、日本人として培われた記憶を持つ私達は、
本当にそのような明るい空間や高い空間だけで、心が休まるのでしょうか。

私たちはそうは思いません。

日本人には日本人独自の感性があります。
それは、和室などの少し仄暗い空間で澄んだ静寂な空気に包まれながら、
周囲のちょっとした物音を感じた時の清々しい心持ちの感性です。
そうした静かなる心持ちに至る感性にも目を向けながら日本の家をつくっていきたいと思います。

「一竿風月の家」(現代数寄屋・大屋根の家) 詳しくはこちら