木の家設計作法‐26【家の肖像】

シルエットとは不思議なものです。輪郭の中に黒く塗りつぶされたゆえに、物の色や風合い、
人の顔で言えば目鼻立ち表情もわからない平らな画像でも、時には、はっきりとそのものの姿を見るよりも、
シルエットだけでドラマティックに認識できることがあります。
それは、輪郭だけであることによって、より象徴性が生まれるからに違いないと思います。


「白波間の家」(居心地の良い空間) 詳しくはこちら

例えば、夕暮れどきの家路、あたりが暗くなってくる中、シルエットになった我が家を見た時なんかは、
なんとも言えない安堵感が湧き上がって来た経験はないでしょうか?
それはシルエットに自分の家の特徴が逆にわかりやすく表れていたたからだと思います。
絵画で例えるとすれば、シルエットによって浮かび上がる家の姿は想像力によりはっきりと
映し出された家の肖像画みたいな物かもしれません。

そんな、私たちのこころに安心感を与える肖像画のような家になるように愛着ある家を得今後も設計していきたいです。

「一竿風月の家」(大屋根・薪ストーブのある家) 詳しくはこちら