木の家設計作法‐其の25【庭の効能】

住むひとにとって庭の役割は、子供が遊んだり、日除けや防風など、
様々なものがありますが、効能という点でいえば、なんといっても人の心を癒すことだと思います。

ではなぜ庭は癒し効果を持っているのでしょうか。
それはそこにある花や樹が「生き物」だからでしょう。
「生き物」とは、別の言い方をすれば「時間とともに変化するもの」であり、
「うつりゆく自然の象徴」とも言えます。

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もともと日本人は、自然とともに生きることを善しとしてきましたし、
家の構造も大きな窓(開口部)を設けることで、
自然と一体となった暮らしを実現するものでした。

日本には「うつろい」や「変化」の中に美や生き方や人生を見出す文化があります。
建築物は基本的に変化するものではありません。つまり家そのものは反自然的なものです。
だからこそ一日単位で、
また四季の変化としてうつろいゆく自然を身近にで感じさせる庭に癒し効果があるのだと思います。

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私たちは、家と庭は一体だと考え、ご提案の際には必ず、
このような「うつりゆく自然」を感じていただけるような、
庭を含めた住まいづくりのご提案をしています。