愛知県の建築士としての提言【小さな家の豊かな暮らし】~木の家設計作法‐其の21~

かつて日本の家は、欧州から「うさぎ小屋」と形容され、日本人自身も自嘲的に例えていたこともありました。

では、小さな家の暮らしは豊かではないのでしょうか…

そうは思いません。良い家の基準は大きさの大小ではなく、質にあると私たちは考えます。
家づくりには限られた予算があります。そこに広さを求めるか、質を高めるか、という選択肢が生まれます。
そのような場合、私たちは、できれば質を高めることをお勧めしています。

なぜなら、広さについて無駄なくご提案できれば、丈夫で長持ちする本物の素材を選択できたり、
または健康的に暮らすために、断熱性能を上げたり、生活を豊かにする造作家具をご提案できたり、
ということにつながるからです。

また、価値基準はそれぞれですが、私たちは数字上の広さではなく、面積は小さくとも、広く快適に感じたり、
機能を満たすような設計の工夫をしながら、感覚や感性に訴えかける質の高さのご提案もしています。


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