岐阜県可児市で木の家完成【行雲流水の家(施工編①)】~現場の風景- 其の35~

先日お引渡しが終わった岐阜県可児市の「行雲流水の家」

岡崎スタジオの第1棟めとなるこの家への思いを綴る意味合いで、数回に分けて、「行雲流水の家の設計~施工を振り返っていきたいと思います。

「行雲流水の家」の最初のプランをご提出したのが2019年の12月でした。
そして工事のご契約していただいたのでは、2020年の1月でしたので、設計期間は約1年だった訳です。

今回は、その後の完成までの約1年の過程を皆さんに見ていただこうと思います。

年が明けて1月には、永く住み続けた家を解体いたしました。
お父様が建て、いつも手を入れてくれた庭が素晴らしいおうちでした。
たくさんの思い出がありましたが、引き継いでいければという想いで新しい家を計画しました。


2021年3月、まずは地盤改良工事から行いました。
基本的には良い地盤でしたが、以前浄化槽があったと思われる場所のみの部分改良でした。


4月の天気が良い日に基礎のベースコンクリートを打設しました。
地中梁式のとてもしっかりとしたベタ基礎です。
構造計算をして鉄筋の太さやピッチも構造計算で裏付けています。

ゴールデンウィークには、お施主さんと各務原の大工さんの加工場に行って刻み作業を見学に行きました。


金輪継ぎ手など一本一本丁寧に狂いなく加工する大工さんの技術を見ることが出来、とても感動しました。


6月8日に上棟作業を行いました。
梅雨に入る少し前で雨が心配されましたが、快晴のとても良い日になりました。
まずは柱から建てていきます。


とても暑くなった日でしたので、熱中症には気を付けながら作業しましたが、無事に上棟できました。


構造材の木を渡顎で重ねる部分があったりと、屋根が重なる部分があったりと高い技術を要する部分がたくさんありましたが、上棟2日目の作業も問題なく進められていきました。


上棟3日めには無事に屋根の防水シートまで施工することができました。
長い期間を掛けて設計してきた家の形が、実際の建物として現れた瞬間ですのでとても感動しました。
続く。