岡崎市の木の家工務店から ストリートチャレンジ2021。~スタッフのひとりごと-其の19~

おはようございます。

昨日知り合いのインスタを見て、愛知県の一宮駅付近で面白いことをやっていることを知り、サラッと一宮まで行ってきました。

 

一宮には初めて来たのですが、駅がとにかく大きく立派でびっくりしました!一宮駅についてはまた紹介できたら良いなと思っております。よかったらまた見てみてください!

話を戻して、その一宮駅付近での面白いことというのが、町中で社会実験を行うというものでした。

「まちなかウォーカブル社会実験 ストリートチャレンジ2021」というイベントです。一宮のシンボルロードである銀座通りや本町通りを中心としたエリアにおいて、三週間における社会実験を行うといったものです。

概要としては、ゆったりとくつろいだり、いろんな活動を行える空間へと変えていき、現状よりも居心地良く新しい発見やワクワク感ある〝まちなか〟へと変化させていくためのきっかけとしていくものだそうです。*ストリートチャレンジ2021ポスター参照

私個人としては特に銀座通りエリアに惹かれました。このように(↑)広い歩道の脇にちょこんと腰を落として休憩出来るような木製ベンチが10m感覚でたくさん並んでいました。ベンチの種類としては、上(↑)の写真の手前にあります〝普通のベンチ〟と、

この(↑)〝パズルのようなベンチ〟。

そして、〝あずまやのようなベンチ〟という三種類のベンチが銀座通りに等間隔にいくつも配置されておりました。

そのなかでも特に個人的に興味を引かれたのは、この〝パズルのようなベンチ〟です。

このベンチ一見ごちゃごちゃしているように見えますが、ベンチの中心を軸にして左右対称になっており、跨がないと中心の机部分を使えないという、よくわからない何も考えずに設計したようなベンチでした。

そんなベンチですが、私が惹かれた理由が〝よくわからない〟からです。

どう座ったら良いのだろう、どう使ったら良いのだろう。と考えさせてくれるベンチに興味を引かれました。

 

話は変わりますが、

どこかの本に載っていた話なのですが、イタリアでは電車が時間通りにくることに嫌悪感がある方が一定数いるとのことです。私たち日本人はおそらく時間通りに電車が来ないとイライラされる方が多いのではないかなと思われますが、ことイタリアでは真逆の考えを持っている方々がいるそうです。

何故そのようなことが起こるのか考察した方がいまして、曰く、「自身が考える余地が無くなるから」だと言っておりました。電車が時間通りに来てしまうと、そのまま電車に乗って時間通りに目的地に着く。特に何の不満もないように感じますが、どうもそうではないとのことです。

例えば、今電車が10分以上遅れている。だから電車に乗ったら直ぐに、会議に遅れるかもしれないしとりあえず遅刻をする電話を入れて、電車を降りたら200mぐらい走って、そのあと早歩きで何とか間に合うかな、といったことを考える。

この考える余地が生まれることが重要なようで、それが考えられないことが嫌な方が一定数いると、著者は言っておりました。

話はズレましたが、この〝パズルのようなベンチ〟にはいわゆる考える余地がたくさんあるベンチだなと私は思っています。もっと言うとベンチとして造られていたとしても、必ずしもベンチとして使わなくても良い、自身が好きなように使い方を決められる自由度が高い〝もの〟だとも思いました。

逆を言うと、考えなければならない〝もの〟でもあるので好みは分かれると思います。ただ考える楽しさが生まれるベンチであることには違いないかなと思える、そんな見ているだけでも楽しいベンチでした。

 

11月12日(金)まで、駅前に展示されているそうなので興味のある方は是非!