【サン工房スタジオ】~新米設計士のひとりごと-其の10~

こんにちは。

いよいよ明後日から開催します『行雲流水の家』完成見学会に向けて着々と準備を進めている和出です。

 

今回は少しだけサン工房スタジオの家づくりについてお話ししようと思います。

 

サン工房スタジオでは「日本の家」に強くこだわっております。

なぜならば日本には森林資源が豊富な自然環境や、梅雨から夏の期間の高温多湿な気候など、

日本の風土に適した造りと素材を使うことによって快適に過ごせるからです。

可児市で和モダンな木の家/サン工房岡崎スタジオ

そんな「日本の家(伝統的な家)」の主要な特徴は勾配がつけられた屋根と軒の深さです。

日本は雨の多い国であり、雨水が建物に侵入すると内部を早く傷める恐れがあります。

そのため、必然的に屋根には勾配が付けられ、軒の出をなるべく長くするかたちとなりました。

 

加えて深い軒には夏期の強い日差しを遮る効果もあります。

かといって冬になれば太陽の高度も下がってきますので冬は日光が室内に入ってくるように、

季節ごとの採光も調整できます。

可児市で和モダンな木の家/サン工房岡崎スタジオ

また、構造体である柱と梁のフレームの間は大きな窓になっている場合が多く、

この窓から春と秋は外気を取り入れ、冬は暖かな光を導き入れます。

 

こうした日本の気候要素を上手にコントロールしながら自然を巧みに利用しようとする「環境共生型」ともいえる日本の家の造りは、

これまで取り上げられてきたエネルギー消費抑制の観点だけでなく、

コロナ渦によって重症性が増した換気の観点においても価値あるものとなっていると思われます。

 

そのため、四季それぞれの気象に適応した伝統的な日本の家は、現代の「新しい日常」にも対応する家とも言えます。

『行雲流水の家』はこのような日本の伝統的な家の特徴を多く取り入れているだけで無く、

素材も日本の素材を多く使用しております。

 

家の素材は、その気候風土に適したもの、つまりは身近にある天然素材を使用することが最適だと言えます。

私たちが国産材にこだわり、主要な住宅用木材であるスギやヒノキに「岐阜材」を使用しているのも、

「日本の家」の素材として最良であると確信しているからです。

 

また、木には調湿や断熱をはじめ、香りやぬくもり、手触りなど、多くの優れた効果や特徴がある他、

人をリラックスさせ、ストレスを緩和する作用も実証されており、

まさに心身ともに癒やしと安らぎを与えてくれる不思議な力があります。

 

つまり木をふんだんに使用した住まいは、古来より多様な木の文化を育んできた日本人の五感を満たす快い空間です。

サン工房はこれからも「日本の家をつくる」を標榜して日本人のDNAに刻まれた木に対する愛着に応える家づくりを進めていきます。

 

そのような先駆けとなった『行雲流水の家』の完成見学会が7/16、7/17に開催されます。

まだ空きがございますので、この機会に是非お越しいただけたらと存じます。

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