【もう1人の職人】~職人からの目線 其の40~

こんにちは。

 

桑名と浜松の気温差に、驚きを隠せない長谷川です。

浜松は温暖だと再認識しました。

 

今回は浜松に戻り、2件の建前応援に行きました。

 

その建前の中で重要な役割になるのが、レッカー車です。

人力ではなく、重機を使うので、たくさんの荷物を好きな場所に置くことが出来ます。

 

もちろん、柱や梁の木材1本1本を吊り上げ、安全に作業を行うことが出来ます。

 

よく建前で大工ばかりが、もてはやされていますが、レッカー車のオペレーターさんも安全に気を使い、私たち大工がスムーズに作業できるように協力してくれています。

 

梁を入れるタイミングに合わせて、ワイヤーを緩めたりして、大工との阿吽の呼吸で組み上げていきます。

このタイミングがズレてしまうと、梁がうまく入らずに、もう一度吊りなおしたり、無理やり叩いて入れたりして、それを繰り返すと、作業の遅延となります。

 

他にも風が強く吹く日は、風上から材料を移動させることで、荷物がふらつくのを防いでいます。

 

大工は梁(幅10cmちょっと)の上で作業をしています。

ですから、レッカー操作の腕が、僕たち大工の運命を左右するわけです。

 

建前において、レッカー車のオペレーターと大工との信頼関係がとても大事になってきます。

 

大工だけでなく、レッカーを運転するオペレーターさんも、職人の1人として見てみてください。