木の家設計作法-其の1【場面づくり】

誰しも、ふとした瞬間に家族との想い出が頭に浮かぶことは必ずあると思います。そんな時、日々の生活の中おいて、そのような想い出は、忘れてしまっていることが多くても、心の奥底ではとても大切なものであることに気づくのではないでしょうか。そしてその想い出の光景は、旅行や外出のように特別な時ばかりではなく、家や庭の何気ない場所にもたくさんあることにも気づくと思います。
縁側から眺めた庭、庭でやった花火、納戸でのかくれんぼ、台所で交わした母との会話、夕暮れ時の父とのキャッチボール...
何気ない日々の生活の中においても、大切にしたい家族との時間と場所の記憶(場面)はたくさんあるはずです。

舘山寺の長屋

ひとはどんな場所でも生きていけるのかもしれません。究極を言えば、家も雨露がしのげれば良いのかもしれません。しかしこのような家族との「場面の記憶」が“ひと”を形成する過程において、とても大切なものであるとするならば、私たちつくり手は、ご家族が少しでも安心して、家族との場面によって心を育めるような家づくりをするのが使命であると考えます。

サン工房・岡崎スタジオは、住まい手のご家族と一緒の目線でこれからの記憶に残る『場面づくり』のご提案をしたいと思っています。